硫黄の効果と注意点

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硫黄と健康との接点と言えば、「温泉」とイメージする方も多いでしょう。

確かに硫黄は、健康な皮膚や爪をつくるのに必要なミネラルであり、いわいる「硫黄泉(硫黄温泉)」は、皮膚病、リュウマチ、喘息、婦人病などの症状に効果的です。また、水虫や疥癬などの皮膚疾患治療の外用薬として軟膏や塗り薬に使われたり、美肌意識の高い女性の間では、硫黄が含まれた美容液やメイク落としなども愛用されていたりします。しかし、硫黄が持つ健康効果は、まだまだこれだけではありません。今回は、硫黄に秘められたさまざまな成分を「体外効果」としてでは無く、「体内効果」としてご紹介します。

『エネルギー代謝』としての役割

硫黄は、ビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素(コエンザイムA)となる物質でもあります。ビタミンB1は糖のエネルギー代謝をサポートする補酵素の働きをしてくれます。パントテン酸は3大栄養素すべてのエネルギー代謝を助ける他、血中の善玉コレステロールを増やし、動脈硬化の予防に繋がります。もしビタミンB1やパントテン酸が不足してしまうと、疲労、風邪、成長障害などが起きやすくなると言われています。
また、硫黄を含むアミノ酸として、体にとってとても重要な役割を果たす成分の「メチオニン」があります。メチオニンは、肝臓において解毒や有害ミネラルが蓄積されるのを防ぐ働きや、血中コレステロールの調節、ヒスタミンの血中濃度の調節など重要な役割を果たしています。

『主要ミネラル』としての効果

ミネラルは、人間の体内では作られないため、必ず食品から摂取する必要があり、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素にビタミンを加えた五大栄養素として、その摂取が重要視されています。
硫黄は、人体の構成に欠かせない16種類の必須ミネラルの一つです。また、ミネラルは通常、他の元素と結合していませんが、硫黄に含まれているミネラルは、例外的な特徴を持ち、アミノ酸の一種で、シスチンに含まれています。硫黄は、たんぱく質のはたらきに重要な役割を持っており、美容には欠かせないミネラルです。

『硫黄を多く含む食品』に注目

硫黄は、「シスチン」というアミノ酸に含まれています。よって、「硫黄を多く含む食品」=「シスチンを多く含む食品」となり、肉や魚、卵、豆類、キャベツ、タマネギなどがそれに該当します。ただし、肉類でシスチンを摂取する場合は、他の野菜と組み合わせて摂取することが効果的とされています。また、ワサビや大根などといったアブラナ科の野菜、タマネギやにんにくなどといったユリ科の野菜に含まれる成分は硫黄化合物と呼ばれており、強力な抗酸化作用や血栓の溶解、血行改善の働きも強く、血液サラサラ効果が期待されます。
硫黄化合物を含む食品の中で、代表的なのはニンニクです。ニンニクは、殺菌・抗酸化作用のあるアリイン、発がんを抑制する硫化アリルなど硫黄化合物を含み、抗酸化作用やがん予防に高い効果を発揮します。

もしも硫黄が不足すると

日常生活で硫黄が不足してしまうと、メオチニンの生成に支障が出てしまうこともあります。そうなると皮膚炎やシミ、抜け毛、関節が弱くなるなどの症状があらわれることもあります。
しかし、日頃からたんぱく質食品をしっかりと摂取していれば、不足する心配はありません。また、食品で硫黄をとる限りでは、過剰症の心配も無く、所容量の定めも特にありません。副作用や注意点はサプリメント等での大量摂取をしない限りは問題無いため、硫黄不足にならない点だけを注意し、健康管理を心がけましょう。

おわりに

ここまで、硫黄に関するさまざまな効能・効果について紹介していきました。身近なようで、なかなか気に留めずにいた硫黄の重要性についてご理解いただけましたでしょうか。ただ無意識に体内に取り入れているエネルギー源の一つに過ぎないのかも知れませんが、健康と美を意識した充実な生活を送るためには、やはり硫黄は欠かせない存在です。
皆さんも今一度、さまざまな活用方で、硫黄の効果を体感してみましょう。

参考記事

硫黄(S)[栄養素で健康管理]All About

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