ナトリウムの効果と注意点

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ナトリウムは必須ミネラルの一つとして数えられ、人間が生態活動をする上で欠かすことができない栄養素です。

一般的には、ナトリウムと聞くと「食塩」を思い浮かべる方が多いようですが、厳密には「ナトリウム=食塩」というわけではありません。
今回は、ナトリウムと塩分の関係などをはじめ、その働きや効果効能、摂取上の注意点を説明していきます。

「ナトリウム=食塩」ではない?

ナトリウムと食塩は同一の物質ではありません。
あくまでナトリウムは食塩の中に含まれる物質の1つであり、食塩には他に塩素が含まれています。ナトリウムと食塩は厳密には同じ物質ではなく、換算式は以下の通りになっています。
・ナトリウム(mg)×2.54/1,000=食塩相当量(g)
このようにナトリウムと食塩は、違うものであると認識しておく必要があります。日常で健康に生活をするためには、ナトリウムの摂取量に注意を払う必要があると言えるでしょう。

ナトリウムの働きは3つ

一般的に知られている、ナトリウムの人体への働きは3つあります。
・体内の水分量を調整する
・筋肉の収縮・弛緩を促す
・神経伝達を正しくする
まず、「体内の水分量を調整する」働きです。人体は、ナトリウムとカリウムの2つのミネラルで水分量の調整をしています。この仕組みをイオンポンプと呼び、ナトリウムには細胞内の水分量を多くする働きがあります。ちなみに、カリウムにはナトリウムを排出する働きがあり、これにより細胞内の水分量を少なくしています。
続いて、「筋肉の収縮・弛緩を促す」働きです。力を込める際にナトリウムが筋肉細胞の中へと取り込まれ、筋肉が硬くなります。また、力を抜く際にはナトリウムが筋肉細胞から放出され、筋肉が柔らかくなります。
最後に、「神経伝達を正しくする」働きです。外的刺激を受けた際に、ナトリウムが刺激の感知をします。そして、その刺激を体内のカリウムに伝達し、脳へと伝達します。このように、ナトリウムには刺激に対するアンテナの役割があるのです。

ナトリウムの過剰摂取と欠乏症は?

3つの働きがあるナトリウムには、過剰摂取と欠乏症のそれぞれが見られます。まず、過剰摂取による症状には「血圧の上昇」が挙げられます。
これは、1つ目の働きである「水分量を調整する」働きが関係しており、ナトリウムが多くなりすぎると細胞内の水分量が増え、血管を圧迫し始めます。このように圧迫し始めると、血管が細くなり、血圧が高くなるのです。その結果、高血圧などの症状を招く恐れがあります。
また欠乏症としては「けん怠感」などが見られます。これは激しい運動後に見られやすく、汗をかくことで体内から塩分が抜け出したことにより、2つ目の働きである「筋肉の収縮と弛緩」が正常に作用しなくなるからです。その結果、けん怠感や疲労感を招きやすくなります。

ナトリウムの摂取目安量は?

ナトリウムの摂取目安量は、食塩相当量に換算して男性(12歳以上)が「9.0g」、女性(10歳以上)が「7.5g」とされています。また、18歳以上の推定平均必要量はナトリウム換算で「600mg」、食塩相当量で「1.5g」となっています。そのため、下限は1.5g〜9.0gまたは7.5gを摂取目安として、日々の生活で摂っていくことが重要となります。
ただし、実生活では約7割の人が目安量以上の食塩を摂っていることが国民健康・栄養調査結果で分かっています。そのため、醤油や食塩、味噌などナトリウムが多く含まれる食品の摂取には注意が必要です。

おわりに

こちらでは、ナトリウムと食塩の関係から、その働き、過不足による症状、さらには摂取量の目安を見てきました。日本人の多くが摂取のしすぎであるナトリウム。摂取量には注意をしましょう。

参考記事

ナトリウムやカリウムも大事なミネラル

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