塩素の効果と注意点

塩素の効果と注意点

塩素と聞くと、プールの消毒薬や、洗剤の漂白剤などの殺菌作用を連想される方も多いと思います。

確かに塩素は、単体で殺菌力を持つ他、水に溶解した際に生じる「次亜塩素酸」は強い殺菌力を持ち、生活に密着した場で使用されています。
また、塩素には消化を促進する効果もあります。胃で消化を行う時に働く、ペプシン酵素を活性化し、胃の中のpH値を整えたり、膵臓で働く、膵液(すい液)の分泌促進を促したりと、消化に重要な役割を果たしています。そして何より、塩素は私たちの身体の臓器や組織のいろいろな反応を円滑に働かせるために必要な「ミネラル」の一種です。
今回は、「ミネラルを豊富に含む塩素」にスポットを当てて、 塩素の魅力をご紹介します。

ミネラルの一種である、塩素の働き

ミネラルの一種である塩素は、主に塩化物イオンの形で体内に存在し、胃液中の胃酸の構成成分となる他、消化に働く酵素の分泌促進や、血液中の酸とアルカリのバランス調節、体液の浸透圧維持に重要な役割を果たします。また、膵臓では、他の成分とともに細胞外液中に多く存在し、酸・塩基平衡の調整や浸透圧の調整を行います。
その塩素が引き出してくれる効能は、不眠を解消する効果、アンチエイジング効果、鎮痛効果、集中力、記憶力を高める効果、更年期障害の症状を緩和するなど多岐にわたります。私たちは普段、塩化ナトリウム(食塩)の形で摂取しているため、通常欠乏することはありませんが、もし塩素が不足してしまうと、胃液の酸度が低下し、消化不良を起こす原因となります。また、毛髪や歯が抜ける恐れも出てきます。

そもそもミネラルとは

ミネラルはビタミンと同様、われわれ人間が生きていくうえで重要となる「5大栄養素」の栄養素の1つです。糖質(炭水化物)・タンパク質・脂質・ビタミンと並ぶ栄養素で微量ではありますが、なくてはならない「微量必須栄養素」とされています。
主な健康維持効果は、体の免疫力や抗酸化力の向上、感情コントロールの安定、脳の活性化、肉体疲労解消効果などなど。また、脂肪燃焼・基礎代謝を高めてエネルギー代謝を促進し、ダイエット効果、更には美肌効果にも繋がります。この様に、人間の健康に大きく影響するミネラルは、生命を維持するために必要不可欠な存在です。

体内には欠かせない存在

塩素は、体内に約150gあります。食塩相当量は成人男性9.0g未満、成人女性7.5g未満です。血液中では、ほかのミネラルとともに酸・アルカリバランスの調整に貢献しています。塩素を多く含む食品として挙げられるのは、主に乳製品、大豆製品、ナッツ類です。食欲不振の方や、消化を促進したい方は進んで摂取するようにしましょう。
また、塩素はナトリウムと同じく、加工食品などに多く含まれています。保存食や調味料である醤油、味噌にも多く含まれるため、普段の食生活では摂取過剰になっても欠乏することはほぼないと言われています。一方、高血圧の方は逆に、塩素(食塩)の摂取は控えた方が良いでしょう。余分な塩素は、発汗や腎臓で処理・排泄されるため過剰症の心配はありませんが、水道水などの塩素を含む水分を慢性的に摂取すると健康・美容に関わる腸内細菌の繁殖が悪くなるといわれています。食事では高塩分にならないよう、適量を意識しましょう。

おわりに

ここまで、塩素に関するさまざまな効能・効果について紹介してきました。普段、あまりにも身近で、当たり前のように摂取・活用してきた物だけに、その重要性や価値観を理解せずにいた塩素ですが、やはり我々人間の生命維持には欠かせないエネルギー源の一つです。そのことを念頭に置き、今一度、塩素と言う存在を意識した健康作りへの配慮を心掛けてみましょう。

参考記事

塩素

Follow me!

  • Facebook
  • twitter
  • Hatena